『Kafka on the Shore.』

2002年10月8日
↑『海辺のカフカ』村上春樹著

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ちゃりこさんへ
相互BMさせて頂きました。
読みましたよ、秘密。。。

じゃ、私も返事は秘密に★←消しましたm(__)m
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さて、
今日は、京の話はナシで
村上春樹の新刊の『海辺のカフカ』について書いていこう・・・と思います。

実は
大分前にこの本は読み終えていたんですよね。
で、感想って日記に書いてないよなぁ〜・・・て気づいて書くことにしました、はい。


この本は
我が街、四国の香川(それも高松)が舞台となっているんですね。ま、そんなこともありかなり親近感を持ち読んでいっていました。


結論としては、『ボチボチ』かな?

初期作品の頃の
『透明度』がないね、『新鮮さ』もないし。

あと、通俗に過ぎるんですよね。
ま、それは仕方ないとは思うんだけれど。
今ある世界の枠組みを利用し、そこから派生するあるようでない世界を上手くは作り出しているんだけれど、、、もう一つ小説としての『村上春樹ワールド』感が薄いと言うか、なんと言うか。

もっともっと深く引きずり込まれていたはずなんですよね、春樹ワールドに!
それくらい、強く鋭く深い言葉が散りばめられていたはずなんですよね、今までの作品では。

ただ、
今回のは登場人物が非常に『イイ!!』
みんな個性豊か!

今まではみんな主人公である『僕』と言う一人の人にひきつられるように登場人物の『カラー』が良く似ていた感があったのだけれど、今回のはどの人物も生き生きと小説世界の中を行ったり来たりしていますね、『僕』に引きづりこまれずに。

一人一人が
『自立』している。
という印象を受けますね。


あとは、
香川の『空気感』が非常に出ています。
『海辺のカフカ』を読んだ人が香川に訪れた時、間違いなく『dejavu』を感じること間違いなしです。

特に
「津田の松原」と言う高松の西にある有名な海岸に行ったら、120%の確率で小説の中で出てきたある場面を想起するはずです、本当に、文句なく。


僕は丑三つ時にちょっと面倒な女の子を誘い、その海岸に一緒に行きました。
海の水はまだぬくもりを残してるのに、通り抜ける風は嘘のように肌寒くさっさと引き揚げました。そして、一緒にベットの中でぬくぬくしました。

ま、
それはどうでもいい事ですが
僕のアタマに浮かび上がってくる、目にした事のないある場面と目の前に広がる海岸が余りに鮮やかに一致するのでちょっとした畏怖を感じてしまうくらいでした。



それ位『海辺のカフカ』は良かったという訳です。

じゃ、
やっぱり『ボチボチ』じゃないかも。


はぁぁ
文章って上手く書けね〜

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